【支援者向け】能登半島地震に寄せて;「こころのケア」に係る支援活動に役立つ資料を集めました(R6.2.6追記)

公開日 2024年02月06日

 令和6年1月1日に発生した能登半島地震におきまして、お亡くなりになられた方のご冥福をお祈りし、ご遺族になられた方々へお悔やみを申し上げます。また、被災された方々やそのご家族および関係者のみなさまに心よりお見舞い申し上げます。

 

 兵庫県こころのケアセンターは阪神・淡路大震災をきっかけとして設立された「こころのケア」に特化した専門機関です。「こころのケア」と言うと専門知識を持った人が特別なことをすると思われがちですが、知識や経験に関係なくできることはたくさんあります。ただ、すでに十分辛い思いをしている人がこれ以上、傷つかないためにも適切な対応が望まれます。

 当センターのホームページには被災者やその関係者のこころのケアに関わりたい人、または現在、被災地で支援活動をしている人たちが利用できる資料が掲載されています。

 

・こころのケアの基本 【サイコロジカル・ファーストエイド

 特に付録部分には、被災者が直面する疑問や困りごとへの具体的な対応例が多数あります。

 

・子どもへの対応【子どものトラウマ

 被災や大切な人を亡くした経験をした子ども支える際の資料です。

 

・災害救援職への対応【災害救援者のための資料

 消防緊急援助隊、惨事ストレスへの対応、外部支援職として彼らを支援する際のガイドブックなどがあります。

 

・「心のケアー阪神・淡路大震災から東北へ」

 本書は東日本大震災直後に、ノンフィクションライター最相葉月氏と当センター加藤寛との対談を、講談社現代新書として2011年9月に出版したものです。現在、絶版となっておりますが、支援活動の実際と留意点、被災者が抱える可能性のある心理的問題やその支援方法について分かりやすく説明しています。今回、ウェブ版および電子書籍として全文を公開します。

 ・WEB版

 ・電子書籍

 (閲覧するためには、電子書籍専用の端末や、EPUB形式に対応したアプリが必要になります。)

 ・PDF版[PDF:881KB]

 

・災害時の心理的影響と体調変化・心のケアのあり方【追記】

 今年の1月17日放映のネットニュース番組(ABEMAヒルズ)に当センターの加藤寛が出演し、災害時のこころのケア等について解説しています。

 https://abema.tv/video/episode/89-71_s10_p5869

 (なお、冒頭部分で、当センターは1995年開設との説明がありますが、正しくは2004年です)

 

 これらの資料がお役に立つことを願うと同時に、これからも長期間、被災地の復興に尽力される被災しながら地域住民を支えている支援者のみなさまを支えられるよう努めてまいります。

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