連携・交流機能

 こころのケアに取り組む関係機関等の連携・交流の促進を図り、広域的なネットワークづくりを進めています。

地域支援活動とは

 災害、事件、事故等発生時、トラウマ・PTSD等についての緊急的、集中的な対応が必要となる場合に、適切な指導・助言等を行うとともに、必要に応じて支援チームを派遣します。

 国内の災害時では、地域からの要請に基づき、体制整備についての助言をはじめ、こころのケアチームの派遣を行い、現地で被災者と支援者への支援活動を行っています。

 東日本大震災(平成23年)では、「兵庫県こころのケアチーム」として、熊本地震(平成28年)では「ひょうごDPAT(災害派遣精神医療チーム)」として、現地に赴き支援活動を行いました。

 被災地への支援は、啓発や教育、支援者への支援など幅広い支援が必要なため、依頼に基づき継続的な支援も行っています。

DPAT(Disaster Psychiatric Assistance Team)とは
 大規模災害の被災者、支援者に対し、医療救護班、保健活動等と連携し、精神科医療の提供や被災地域の巡回等による精神保健活動を支援するチームのことである。
 ひょうごDPATは、平成26年12月19日に発足し、こころのケアセンターは、「ひょうごDPAT」の統括や人材育成、スキルアップを目的とした研修を担っています。

 国外においては、日本及び各国の政府機関、JICA等からの要請を受けて、日本の事例を参考に、こころのケアに関する人材育成や、こころのケアモデルを構築するための中核となりうる専門家等を対象に、現地でのコンサルテーションや研修講師などの支援を実施しています。

主な活動実績

  • JR福知山線脱線事故(H17年)
  • スマトラ島沖地震における津波災害(H17年)
  • 能登半島地震災害(H19年)
  • 中国四川大震災(H20~23年、H25~26年)
  • 新潟県中越地震災(H19年)
  • ニュージーランド地震(H23年)
  • 台風9号災害(H21~24年)
  • チリ大地震(H27年~)
  • 東日本大震災(H23年~)
  • 熊本地震(H28年~)
  • 大阪北部地震及び西日本豪雨災害、台風21号被害(H30年、R元年)
  • 新型コロナウイルス感染症対策(R2年)

「ひょうごDPAT」活動